自然と人工光の融合で 大規模なアートを表現
夜の光の芸術と言えば 花火を筆頭に思い浮かべる人も多いでしょう。何もない空間に連続した巨大な花を咲かせる一瞬の輝きは綺麗でもあり儚くもある。
昔から夏のデートの定番にもなっている程にロマンチックで恋愛の想い出としても心に残りますよね。「ああー。定番なんですが私は花火デートした事はありません。ファミリーになってからはありますが子供を連れて屋台巡りが目的の8割になってましたもん。」
花火が大きな音とともに開くタイミングでキスをするカップルというシュチュエーションは映画やドラマでは良く見かけます。一度やってみたかった・・・。(予告キスなら 後ろから知り合いに こっそり写メってもらうのもいいかもしれない。)
芸術も進化している
人に何かを伝えるツールとして 大昔は石で壁画を描いていた。やがてそれは水彩画や油絵などで用いる筆になり、さらにデジタルアイテムとしてペンタブレットによる描画に進化していった。
現代では実際に存在するビルや森などの物体に様々な光を投影し融合させるプロジェクターマッピング なるものさえ出てきており芸術表現の進化はとどまることを知らない。
あと100年もすればホログラムによる芸術表現が当たり前になるのかもしれませんね。
広大な非現実空間を歩いてみたくなった
正直なところ都会のビルなどに投影されるプロジェクターマッピングにはあまり興味はなかったが、公園全体をプロジェクターで投影させ場所内を観光客が自由に歩けるという事には心が動いた。
夜の公園といえばあまり良いイメージはなく、地味なうえに犯罪のイメージもついてまわる。
プロジェクターマッピングによってどんな非現実的な美しい空間の中を歩くことができるのか想像するだけで期待しかない。
投影物を客観視するのではなく周囲全部が芸術的な空間である事の意味は私の芸術に対する感性を高めるのであろうか、いやそんなセンスは持ち合わせていないのかもしれないが、明日から洋服のセンスすら良くなるかもしれないなどとわけのわからない方向性も含めて佐賀県にある御船山楽園に足を運んだ。
御船山楽園 だと・・名前だけ聞けば成仏して黄泉の国へ行ってしまう感もあるが・・んなことは無い。
入場料・・・大人 平日1200円 土日祝 1400円 中学生800円 小学生600円
週末200円値上がりするのはちゃっかりしている。人手が多いので係員の人件費が上がるからなのだろうか謎だ・・・。
日没後の暗い時間帯なので 若作りに自信があるひとは思い切って中学生料金にチャレンジしてみてはどうだろうか・・・w。
神様・・・やはり黄泉の国?への入り口
ハロウィンの日なんかは仮装して入場する人がいるのか?そうであれば もはや お化け屋敷としての要素も含んでしまう。(怖くてプロジェクターマッピングどころの騒ぎではない)
最初に言っておくが・・・くそ広くて「ヤヴァイよーリヴァイ兵長w」
体力に自信がない人や高齢者は あまりの広さに充分歩けず満喫できない可能性もある。コース自体はアップダウンも多く、すべてを歩いてしまうまでには1~2時間程はかかります。有料の茶屋などに立ち寄るのであれば さらに時間は必要なので時間には余裕をもっていくべき。まちがっても最終入場時間の22時に入ってはいけない。閉館22時30分までには30分しかないのだから。
マウンテンランニングする気なら止めはしないが常人の体力では無理・・・というかすべて見て体験する時間もない。
まあ、夜の10時に ほぼ山とも言える公園内を走っているほうが奇人だろうが。
小学生でも楽しいコーナーでは大人でも童心に帰る
ある建物内では自分で好きなように塗った塗り絵がプロジェクターされるというコーナーがある。私が立ち寄った時はカップルが数ペア、熱心に塗り絵を行っており。当然私も負けじと必死に塗りました。
仕上がった塗り絵を係員に渡すとすぐに建物内の壁や床に投影されます。私が塗ったのはトカゲでしたが本当に自分が塗ったいろのトカゲが歩いたり爆発したりして面白かったです。(スキャナーで読み込んだ塗り絵を 動画ソフトで変換し投影していたのでしょう)子供には大ウケでした。
コンクリート打ちっぱなしのシャレた広い空間での塗り絵
出来るだけ特徴のある配色デザインにすれば見つけやすいです。存在感でいえばオオサンショウウオやクジラの塗り絵の方が大きく投影されるので迫力があります。
注意点としては、床に張ってある水は本物なので入らないようにしなければ濡れます。子供などは現実と投影の区別が難しいので親が気を付けてやる必要があります。
訪れた人のほとんどが思う あれは何?
公園内には大きな池があり当然、水面にも魚や様々なデザインの光がプロジェクターで照らされています。
遠くの方に青い光が投影されており、それがゆっくりと近づいてくる。不気味ともいえるその光の正体は・・・。
私は視力が0.7程なのでぼんやりとしか見えず。スマホで写メって拡大してみました。
マジか・・・・。これって船人の投影か・・・。不気味だ・・・。いや本物の人間なのか?
そうです、暗い水面をゆっくりと動く小さな船に一人だけ人間がのっており時折、止まったりゆっくりとした動きで櫂(かい)を使い船を漕いでいる。
投影か?本物の人間か?
正解: 本物の人間です。
あえてゆっくりした動きで他のプロジェクターマッピングと融合させ違和感をなくしていたまさに職人
こんな夜中に大変な仕事だ、正直。観光の仕事で無ければ不気味すぎて警察に通報されるレベル。
ちゃんと自分で進む方向に漕いでいるのは水面の波紋でわかる。ホログラフ風にも見えるので不思議な感じがした。
少し高齢な方にも思えたのでトイレは大丈夫なのか・・・とか妙な心配もしてしまった。
いやー大変な仕事ですよ。体力というよりも夜中に暗い池を小さい船に乗って漕いでいる精神力が凄まじいというか・・・。
これってメンタル大丈夫ですかね。来年はホログラフにしてやって下さい。
プロジェクターの装置たち
開催期間が短いので行くなら今でしょ
ホームページの開催概要をみると2020年7月~11月8日までとなっている。4ヶ月程しかないので行くなら今。
夏の暑い時は歩いて見てまわるのに汗だくになりそう。お勧めは秋!
これほど案内パンフレットの重要性を感じたことはない
正直言って、迷います。というか夢中で突き進んでいくと自分がどこにいるのかも分からなくなります・・・。
スマホのアプリで方位磁石を入れておく方がいいかもしれない。当然、パンフレットに記載してある地図も重要です。
道に迷ったふりをして若い女性グループに道を尋ねるといった新しいナンパもありかもしれないが、男としては情けなく映る。逆ナンはありえる。
おすすめは ランプの森とスパイラル
ランプの森とスパイラルは外してはいけないスポット。
一定の時間で色が変化するランプだらけの部屋で記念撮影をしておきましょう。はたして、2~3名いる女性のアルバイト?の方達の仕事は何なのでしょう?暇そうですがこの部屋に数時間もいる事は センスの悪いバーに数時間いるよりも精神的にキツイ気がします。大きな鏡と色が変化する多くのランプに囲まれる仕事は 夜中の池で一人船を漕ぐ仕事と どっちが辛いのかと考えてしまいました。非日常の演出も大変ですよね。
平日は割合空いているが週末行列を成し進んでいく様は修験道を進む僧集団
今年はコロナ渦でもある為に三密には気を付けたいが、彼女とさえ密になれないなら もう一度付き合うことを考え直そうw。
建物に入る前に体温測定が行われている。週末は人との間隔には気をつけたい、自分はよくても他人はどう思っているのかを充分考える。平日に行ける人は そうした方が懸命。